『れきナビ―やしお歴史事典』:旧版:原始・古代(20120320版=初版)
提供:『れきナビ―やしお歴史事典』
原始・古代〔げんしこだい〕は、日本史の時代区分の呼称。
目次 |
原始・古代の定義
『れきナビ』における原始・古代の定義は、『八潮市史』を踏襲している。
原始:古代以前 古代の始期:大和朝廷による関東制圧の及んだ4世紀 古代の終期:12世紀末の院政期
八潮の原始・古代史概説―『八潮市の文化財ガイド』より―
水辺での生活の始まり<原始・古代>
八潮市域は、今から6,000年前頃には奥東京湾と呼ばれる遠浅の海であったが、関東平野の隆起や河川が運んできた土砂の堆積などで、2,000年前頃までには陸地となり、河川沿いには自然堤防と呼ばれる微高地が形成されていった。市域に人々が住み始めた時期については明らかではないが、現在確認されている遺跡(八條殿社古墳・氷川神社遺跡の五領式土器散布地)などから、遅くとも古墳時代(約1,500年前)頃には人々が生活を営んでいたものと推定される。
中川や綾瀬川が流れ込み、湿地の広がる市域では、川の流路沿いに発達した自然堤防上に人々が住み、湿地を開墾して生活を行っていたものと考えられる。市内柳之宮から出土した竪杵〔たてぎね〕は平安時代のもので、その頃の庶民の暮らしを物語っている。
参考文献・ホームページ
- 教育総務部文化財保護課企画・編集『八潮市の文化財ガイド』(八潮市教育委員会、2009年)3ページ
- 『八潮市史 通史編1』(八潮市役所、1989年)6ページ