『武蔵国郡村誌』にみる戸数・人口・税地・道路・河川・船・車
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『武蔵国郡村誌』にみる戸数・人口・税地・道路・河川・船・車〔むさしのくにぐんそんしにみるこすうじんこうぜいちしゃじどうろかせんふねくるま〕の一覧表および記載例(八潮市域)
目次 |
一覧表
凡例
- 史料に記載されている情報の一部を示した。
- 村名の記載順および村名などの表記は、適宜改めた。
- 戸数・人口・船・車は、明治9年(1876年)1月1日現在。
- 税地については、「武蔵国埼玉郡村誌」の「凡例」に、「改租以前即ち明治八年(1875年)調査の官簿に拠る」とある(「改租」=「地租改正」)。
村名 | 戸数 | 人口 | 税地 | 道路 | 河川 | 船 | 車 |
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八條村 | 182戸 | 1,015口 | 181町9反〔たん〕7畝〔せ〕23歩〔ぶ〕 | 下妻道 | 古利根川 | 高瀬船6艘〔そう〕 川上(下?)小船106艘 水害予備船35艘 総計147艘 |
荷車4輌〔りょう〕 人力車5輌 総計9輌 |
鶴ケ曽根村 | 95戸 | 463口 | 99町2畝4歩 | 下妻道 | 古利根川 | 川下小船44艘 伝馬船1艘 水害予備船7艘 総計52艘 |
人力車1輌 荷車2輌 総計3輌 |
小作田村 | 49戸 | 247口 | 40町5反2畝27歩 | 東京道 草加道 |
荷船1艘 水害予備船5艘 総計6艘 |
荷車2輌 | |
松之木村 | 21戸 | 131口 | 21町5反8畝5歩 | 東京道 草加道 |
水害予備船13艘 | 荷車1輌 | |
伊草村 | 37戸 | 217口 | 30町3反4畝23歩 | 東京道 草加道 |
荷船1艘 水害予備船7艘 総計8艘 |
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二町目村 | 92戸 | 543口 | 74町9反8畝12歩 | 村道 | 古利根川 | 肥船1艘 小船17艘 水害予備船9艘 総計27艘 |
荷車3輌 |
木曽根村 | 99戸 | 656口 | 98町6反5畝13歩 | 東京道 | 古利根川 | 似たり船[1]1艘 伝馬造茶船1艘 肥船5艘 川下小船10艘 水害予備船18艘 総計35艘 |
荷車5輌 |
川崎村 | 54戸 | 336口 | 70町1反4畝4歩 | 村道 | 古利根川 | 60石積荷船1艘 小船2艘 肥積船2艘 藻取船9艘 水害予備船16艘 総計30艘 |
荷車2輌 |
伊勢野村 | 40戸 | 220口 | 32町8反8畝18歩 | 藻取船10艘 水害予備船10艘 総計20艘 |
荷積車1輌 | ||
大瀬村 | 88戸 | 468口 | 82町9反7歩 | 水戸脇往還 | 古利根川 | 肥船5艘 伝馬造荷船2艘 川下小船17艘 水害田船18艘 総計42艘 |
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古新田 | 54戸 | 299口 | 44町4反7畝21歩 | 水戸脇往還 | 中川 | 舫船〔もやいぶね〕1艘 肥船2艘 川下小船9艘 水害用田船18艘 総計30艘 |
荷車1輌 |
垳村 | 22戸 | 135口 | 27町5反21歩 | 中川 | 肥船1艘 川下小船5艘 総計6艘 |
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上馬場村 | 29戸 | 161口 | 25町8反8畝19歩 | 八條道 | 荷船1艘 水害予備船3艘 総計4艘 |
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中馬場村 | 52戸 | 282口 | 44町9反4畝10歩 | 八條道 | 水害予備船6艘 耕作船5艘 総計11艘 |
人力車4輌 荷車2輌 総計6輌 | |
大原村 | 54戸 | 337口 | 47町9反16歩 | 下妻道 | 水害予備船12艘 | ||
大曽根村 | 98戸 | 567口 | 97町6畝11歩 | 下妻道 | 綾瀬川 | 荷船4艘 肥船5艘 水害予備船37艘 総計46艘 |
荷車3輌 |
浮塚村 | 56戸 | 327口 | 41町2反5畝14歩 | 八條道 砂取道 |
綾瀬川 | 似たり船3艘 伝馬造茶船1艘 肥船2艘 水害予備船24艘 総計30艘 |
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西袋村 | 67戸 | 418口 | 54町6畝12歩 | 綾瀬川 伝右川 |
似たり船5艘 伝馬船6艘 肥船1艘 総計12艘 |
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柳之宮村 | 24戸 | 134口 | 17町3反9畝4歩 | 綾瀬川 | 高瀬船1艘 似たり船3艘 伝馬船1艘 茶船2艘 川下小船4艘 予備船2艘 総計13艘 |
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後谷村 | 34戸 | 185口 | 43町2反7畝24歩 | 東京道 草加道 |
綾瀬川 | 水害予備船2艘 耕作船2艘 総計4艘 |
荷車1輌 |
20か村計 | 1,247戸 | 7,141口 | 1,176町余 | (略) | (略) |
参考 面積の単位
- 1町=10反(段)=100畝=3,000歩(坪)=約99.17アール(9,917平方メートル)→ほぼ1ヘクタール
- 1坪=6尺(1間)平方=約3.306平方メートル
記載例
刊本(埼玉県立図書館)に基づいて、八條村の例を示す。
- 「戸数 本籍百七十戸(割書、以下同)《平民》 社八戸《村社一座・平社七座》 寺四戸《浄土宗一宇・新義真言宗二宇・曹洞宗〔そうとうしゅう〕一宇》 総計百八十二戸」
- 「人口 男五百十八口・女四百九十七口・総計千十五口」
- 「税地 田《百二十町七反四畝二十七歩》 畑《五十五町四反三歩》 柳原《五町八反二畝二十三歩》 総計《百八十一町九反七畝二十三歩》」
- 「道路 下妻道《村の南方鶴ケ曽根村界より北方柿の木村界に至る、長二十三町・巾〔はば〕二間》」
- 「河渠〔かきょ〕 古利根川《三等河に属し、深二尺五寸・巾八十間乃至〔ないし〕百間、緩流、舟筏〔しゅうばつ・ふねいかだ〕通す、堤防あり、村の北方柿の木村より来り南方二丁目村に入る、其間三十三町二十間》 渡(中略) 大井堀(中略) 本木井堀(中略) 前方井堀(中略) 念仏橋(中略) 高木橋(後略)」
- 「舟車 高瀬船六艘・川上(下?)小船百六艘・水害予備船三十五艘・総計百四十七艘 荷車四輌《中車》・人力車五輌・総計九輌」
参考文献・ホームページ
八潮市立資料館刊行物
その他
- 埼玉県編『武蔵国郡村誌 第11巻』(埼玉県立図書館、1954年)
関連項目
- ☆このページの平成30年(2018年)1月17日版(初版)はこちら
- ↑ 「似たり船」の「たり」は、正しくは漢字(船偏に帶、Unicode:U+825C) です。この字は、オペレーションシステムなどの環境により正しく表示されない可能性があるため、かなで表記しています。