『れきナビ―やしお歴史事典』:旧版:『武蔵国郡村誌』にみる戸数・人口・税地・道路・河川・船・車(20180117版=初版)

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八條領近世村落図
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 『武蔵国郡村誌』にみる戸数・人口・税地・道路・河川・船・車〔むさしのくにぐんそんしにみるこすうじんこうぜいちしゃじどうろかせんふねくるま〕の一覧表など(八潮市域)

※明治8年(1875年)頃

目次

一覧表

凡例

  • 史料に記載されている情報の一部を示した。
  • 村名の記載順および村名などの表記は、適宜改めた。
  • 戸数人口・車は、明治9年(1876年)1月1日現在。
  • 税地については、「武蔵国埼玉郡村誌」の「凡例」に、「改租以前即ち明治八年(1875年)調査の官簿に拠る」とある(「改租」=「地租改正」)。
村名 戸数 人口 税地 道路 河川
八條村 182戸 1,015口 181町9反7畝〔せ〕23歩〔ぶ〕 下妻道 古利根川 高瀬船6艘〔そう〕
川上(下?)小船106艘
水害予備船35艘
総計147艘
荷車4輌〔りょう〕
人力車5輌
総計9輌
鶴ケ曽根村 95戸 463口 99町2畝4歩 下妻道 古利根川 川下小船44艘
伝馬船1艘
水害予備船7艘
総計52艘
人力車1輌
荷車2輌
総計3輌
小作田村 49戸 247口 40町5反2畝27歩 東京道
草加
  荷船1艘
水害予備船5艘
総計6艘
荷車2輌
松之木村 21戸 131口 21町5反8畝5歩 東京道
草加道
  水害予備船13艘 荷車1輌
伊草村 37戸 217口 30町3反4畝23歩 東京道
草加道
荷船1艘
水害予備船7艘
総計8艘
二町目村 92戸 543口 74町9反8畝12歩 村道 古利根川 肥船1艘
小船17艘
水害予備船9艘
総計27艘
荷車3輌
木曽根村 99戸 656口 98町6反5畝13歩 東京道 古利根川 似たり船[1]1艘
伝馬造茶船1艘
肥船5艘
川下小船10艘
水害予備船18艘
総計35艘
荷車5輌
川崎村 54戸 336口 70町1反4畝4歩 村道 古利根川 60石積荷船1艘
小船2艘
肥積船2艘
藻取船9艘
水害予備船16艘
総計30艘
荷車2輌
伊勢野村 40戸 220口 32町8反8畝18歩 藻取船10艘
水害予備船10艘
総計20艘
荷積車1輌
大瀬村 88戸 468口 82町9反7歩 水戸脇往還 古利根川 肥船5艘
伝馬造荷船2艘
川下小船17艘
水害田船18艘
総計42艘
古新田 54戸 299口 44町4反7畝21歩 水戸脇往還 中川 舫船〔もやいぶね〕1艘
肥船2艘
川下小船9艘
水害用田船18艘
総計30艘
荷車1輌
垳村 22戸 135口 27町5反21歩   中川 肥船1艘
川下小船5艘
総計6艘
上馬場村 29戸 161口 25町8反8畝19歩 八條道   荷船1艘
水害予備船3艘
総計4艘
中馬場村 52戸 282口 44町9反4畝10歩 八條道   水害予備船6艘
耕作船5艘
総計11艘
人力車4輌
荷車2輌
総計6輌
大原村 54戸 337口 47町9反16歩 下妻道 水害予備船12艘
大曽根村 98戸 567口 97町6畝11歩 下妻道 綾瀬川 荷船4艘
肥船5艘
水害予備船37艘
総計46艘
荷車3輌
浮塚村 56戸 327口 41町2反5畝14歩 八條道
砂取道
綾瀬川 似たり船3艘
伝馬造茶船1艘
肥船2艘
水害予備船24艘
総計30艘
西袋村 67戸 418口 54町6畝12歩 綾瀬川
伝右川
似たり船5艘
伝馬船6艘
肥船1艘
総計12艘
柳之宮村 24戸 134口 17町3反9畝4歩    綾瀬川 高瀬船1艘
似たり船3艘
伝馬船1艘
茶船2艘
川下小船4艘
予備船2艘
総計13艘
後谷村 34戸 185口 43町2反7畝24歩 東京道
草加道
綾瀬川 水害予備船2艘
耕作船2艘
総計4艘
荷車1輌
20か村計 1,247戸 7,141口 1,176町余 (略) (略)

注 税地の面積の単位については「検地」参照

戸数・人口・税地内訳のグラフ

記載例

 刊本(埼玉県立図書館)に基づいて、八條村の例を示す。

  • 「戸数 本籍百七十戸(割書、以下同)《平民》 八戸《村社一座・平社七座》 四戸《浄土宗一宇・新義真言宗二宇・曹洞宗〔そうとうしゅう〕一宇》 総計百八十二戸」
  • 「人口 男五百十八口・女四百九十七口・総計千十五口」
  • 「税地 田《百二十町七反四畝二十七歩》 畑《五十五町四反三歩》 柳原《五町八反二畝二十三歩》 総計《百八十一町九反七畝二十三歩》」
  • 「道路 下妻道《村の南方鶴ケ曽根村界より北方柿の木村界に至る、長二十三町・巾〔はば〕二間》」
  • 「河渠〔かきょ〕 古利根川《三等河に属し、深二尺五寸・巾八十間乃至〔ないし〕百間、緩流、舟筏〔しゅうばつ・ふねいかだ〕通す、堤防あり、村の北方柿の木村より来り南方二丁目村に入る、其間三十三町二十間》 渡(中略) 大井堀(中略) 本木井堀(中略) 前方井堀(中略) 念仏橋(中略) 高木橋(後略)」
  • 「舟車 高瀬船六艘・川上(下?)小船百六艘・水害予備船三十五艘・総計百四十七艘 荷車四輌《中車》・人力車五輌・総計九輌」

参考文献・ホームページ

関連項目

  1. 「似たり船」の「たり」は、正しくは漢字(船偏に帶、Unicode:U+825C) です。この字は、オペレーションシステムなどの環境により正しく表示されない可能性があるため、かなで表記しています。
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