『れきナビ―やしお歴史事典』:旧版:上馬場濱野昭家文書(20211210版)

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 上馬場濱野昭家[1]文書〔かみばんばはまのあきらけもんじょ〕は、上馬場村の名主であった濱野昭家に伝わった文書。八潮市立資料館寄託(約3,000点)。

※上馬場村について→「上馬場」「近世の八潮」「大字・町名

凡例

  • 【常展】=資料館常設展示
  • Kaisetsu.gif=解説(一部は翻刻付)があるページへリンク
  • DA.gif=「八潮市立資料館デジタルアーカイブ」(資料詳細画面)へリンク
  • 画像の出典は、ファイルページ(画像をクリックすると開くページ)に記載。

目次

濱野昭家

 上馬場(現中央)の濱野昭家は、中世には岩付(現さいたま市岩槻区)太田氏の家臣であったといわれ、近世には上馬場村の本田名主を世襲した。

※上馬場村の一部である作右衛門新田〔さくえもんしんでん〕にも名主が置かれていたので、上馬場村には2名の名主がいた。

 【濱野弥右衛門忠義〔やえもんただよし〕】文化14年(1817年)~明治24年(1891年)。上馬場村の名主、小菅県〔こすげけん〕の触元役〔ふれもとやく〕、埼玉県第1区の戸長(のち副区長)、地租改正御用掛、後谷村立野堀村(現草加市)の戸長などを歴任した。西袋村小澤豊功〔とよかつ〕の寺子屋尚古堂〔しょうこどう〕の門人であり、自らも寺子屋を開いた。

※明治22年(1889年) 忠義の事績を記した碑文→DA.gif

濱野昭家文書の検地帳(指定等文化財)

 濱野昭家文書の検地帳は、八潮市指定文化財および登録文化財となっている。
★詳細は「上馬場村検地帳」参照

『れきナビ』(本サイト)の濱野昭家文書画像

近世

近代

時代不明

「八潮市立資料館デジタルアーカイブ」

 濱野昭家文書の一部については、「八潮市立資料館デジタルアーカイブ」で目録情報の検索と画像の閲覧ができる。
DA-banner.jpg(古文書の検索画面へリンク)

※目録情報のみで画像を閲覧することはできない文書もある。
※以下は画像閲覧ができる文書の一部(上記で紹介した画像と重複しないもの)。
  • 御割付〔わりつけ〕年代記 DA.gif
※慶長8年(1603年)から天明4年(1784年)までの年貢割付状と支配変遷の記録。天文3年(1534年)の上馬場村開発の記載もある。
  • 享保16年(1731年)に葛西用水組合に加入した15か村につき覚書 DA.gif
  • 安永2年(1773年) 葛西用水と八條用水入替承知につき連判状 DA.gif
  • 天保9年(1838年) 喰物〔くいもの〕商売書上帳 DA.gif
  • 明治9年(1876年) 上馬場村地引絵図〔じびきえず〕 DA.gif
  • 明治12年(1879) 下等小学第1級卒業免状 DA.gif
  • (明治期)  濱野家伝来書類土用干につき念書 DA.gif

参考文献・ホームページ

八潮市立資料館刊行物

  • その他の資料館刊行物

その他

  • 小田真裕「市民と元職員の古文書サークル―八潮市「わくわく古文書クラブ」―」(『古文書研究』第90号、2020年)
  • 小野文雄監修『日本歴史地名大系 第11巻 埼玉県の地名』(平凡社、1993年)1053ページ
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(角川書店、1980年)270ページ
  • 埼玉県編集発行『新編埼玉県史 資料編19 近代・現代1 政治・行政1』(1983年)7ページ、資料25・26
  • 埼玉県教育委員会編『埼玉人物事典』(埼玉県、1998年)219、651~652ページ
  • 藤方博之「上馬場新田地区に残る歴史的地名・史跡」(『八潮市郷土研究会紀要 跡標』18輯、2015年)
  • 広報やしお』第83・279・365・530・532号 ※第530・532号「郷土の歴史346・347 八潮の地名考24・25 上馬場の地名 その壱・弐」のPDFは‎こちら 

関連項目

☆このページの令和3年(2021年)6月17日版はこちら
  1. 濱野昭家の「濱」は、正しくは異体字の「Hama.jpg」(Unicode:U+6FF5)です。この字は、オペレーションシステムなどの環境により正しく表示されない可能性があるため、本文では正字体の「濱」(常用漢字は「浜」)で表記しています。
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