近代の八潮
近代の八潮〔きんだいのやしお〕の概要は下記の通り。
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昭和2年(1927年)1月3日
大正天皇崩御や昭和改元を伝える『潮止月報』
目次 |
時代区分の「近代」
時代区分の「近代」の始期と終期については、『れきナビ』(本サイト)では『八潮市史 通史編2』に従い、次の通りとする。
- 近代の始期=明治元年(慶応4年、1868年)
- 近代の終期=昭和20年(1945年)8月15日(終戦)
近代の日本と八潮年表
埼玉県の誕生と三村の成立
八潮市域20か村は、慶応4年(1868年)7月に武蔵知県事〔むさしちけんじ〕の管轄となり、明治2年(1869年)以降は小菅県〔こすげけん〕の管轄となった。明治4年(1871年)11月14日、埼玉県が誕生し、市域は埼玉県の管轄となった。
明治12年(1879年)、埼玉郡が南北に分割され、市域は南埼玉郡に属した。
明治17年(1884年)、連合戸長役場制が実施され、市域に三つの連合が成立した。
- 松之木村連合:八條村・鶴ケ曽根村・小作田村・松之木村・伊草村・立野堀村(現草加市稲荷)
- 伊勢野村連合:二町目村・木曽根村・南川崎村・伊勢野村・大瀬村・古新田・垳村
- 上馬場村連合:上馬場村・中馬場村・大原村・大曽根村・浮塚村・西袋村・柳之宮村・南後谷村
明治22年(1889年)、市制・町村制施行(明治の大合併)により三村が成立した。
- ※以下も参照
- 「『れきナビ』講座:くずし字にチャレンジ! 幕末・維新」
- 「『れきナビ』講座:八潮の資料で学ぶ 埼玉県の誕生」
- 「村事務所・戸長役場組合の変遷表(市域20か村と立野堀村)」(PDF)
- 「三村の成立(明治の大合併)」
地方改良運動の進展
明治37年(1904年)からの日露戦争に伴う戦費拡大は、村の財政を大きく圧迫し農村を疲弊させた。こうした事態を打開するため、内務省は町村の財政的・精神的基盤の強化を目指し、町村自治の振興を図る運動「地方改良運動」を推進した。運動が全国に広まる中、明治44年(1911年)には潮止村(田中四一郎村長)が納税の努力と実績、就学の奨励、信用組合の設置や勤倹貯蓄の意欲などで、内務省から模範村として選奨された。
八幡村も県下における優良村と認められ、藤波玉太郎村長は教育の振興・納税の改善・産業の発達などに尽力し、県の自治功労者として表彰されている。
- ※『八潮市の文化財ガイド(2019年版)』4ページ「地方改良運動の進展<明治・大正時代>」より引用(一部改変)。
- ※「田中四一郎」も参照
煉瓦工場と染色業
市域は煉瓦の原材料である荒木田土〔あらきだつち〕に恵まれており、東京近郊で水運の便が良いこともあって、大正時代になると煉瓦工場が進出した。
近世以来の地場産業である染色業は、大正時代を境に、長板中型よりも効率的な注染〔ちゅうせん〕が中心となった。
- ※「商工業」も参照
戦争
近代の戦争では、市域からも多数が出征している。
昭和17年(1942年)4月、初めての日本本土空襲があり、煉瓦工場があった古新田にも爆弾が投下された。その後の空襲では、市域でも死傷者が発生している。都会から市域に疎開してきた人もいた。
- ※以下も参照
明治43年(1910年)の大水害と中川の改修
明治43年(1910年)8月の関東大水害では、市域も大きな被害を受けている。
大正15年(1926年)2月、大瀬付近で曲流していた中川を直流化する新水路が完成した。
明治43年(1910年)
綾瀬川堤防決壊絵葉書
関東大震災
大正12年(1923年)9月1日、関東大震災が発生した。市域三村は、住家全壊33戸・同半壊42戸・非住家全壊96戸・同半壊16戸・死者3名・負傷者1名であった。東京などから市域に避難してきた人が多数いた。
- ※以下も参照
小学校
小学校は、市域では明治6年(1873年)以降相次いで開校した。明治19年(1886年)、統合されて3校となった。その後校数が増えた時期もあったが、明治42年(1909年)以降は3校(各村1校)であった。
戦時下の昭和16年(1941年)、3校ともに国民学校に改編された。
- ※「学校(小中高校)」も参照
グラフ(人口・面積)
八潮市立資料館常設展示の近代
下記参照
参考文献・ウェブサイト
八潮市立資料館刊行物
- 展示パンフレットなど
- 『八潮市立資料館―展示案内―』
- 『八潮市制施行20周年記念事業 第4回企画展 近代地方自治展』(1991年)
- 『第8回(生涯学習)企画展 地震資料展』(1993年)
- 『第13回企画展 近代化と赤煉瓦』(1996年)
- 『第18回企画展 記録~二十世紀の証言』(2000年)
- 『開館20周年記念企画展 まちの履歴書―資料と写真でつづる八潮のあゆみ―』(2009年)
- 『第31回企画展 八潮のものづくり』(2014年)
- 『第36回企画展 八潮の歩き方~移りゆく景観、変わりゆく八潮~』(2016年)
- 『第38回企画展 記憶をつなぐ カスリーン台風と八潮』(2017年)
- 『第40回企画展 明治150年記念展示1 村人たちの御一新―幕末・維新の八潮地域―』(2018年)
- 『第41回企画展 明治150年記念展示2 近代日本の成立と八潮』(2019年)
- 『開館30周年記念 第43回企画展 田中四一郎―自治の権化と呼ばれた男』(2019年)
- 『第44回企画展 こどものまなび―学校・遊び・暮らし―』(2021年)
- 『八潮市制施行50周年・平和都市宜言10周年記念事業 第45回企画展 語り継ぐ戦争』(2021年)
- 『第49回企画展 水のカタチ―統べる・活かす・うるおう―』(2023年)
- 『第54回企画展 昭和時代の八潮』(2026年)
- 『第10回収蔵品展 公文書でつづる八潮の歴史 展示案内』(2002年)
- 『描かれた明治維新―地租改正と八潮―』(2010年)
- 八潮市史編さん物
- 『八潮市史 通史編2』(1989年)第5・6編
- 『八潮市史 史料編 近代1』(1981年)
- 『八潮市史 史料編 近代2』(1983年)
- 『八潮市史 史料編 近代3』(1982年)
- 『八潮市史 史料編別巻 潮止月報・八潮だより』(1979年)
- 『八潮市近代史年表』(1976年)
- 『川に抱かれて―八潮の歴史アルバム―』(1994年)213ページ
- その他の資料館刊行物
- 教育総務部文化財保護課企画・編集『八潮市の文化財ガイド』(八潮市教育委員会、2009年)4ページ
- 教育総務部文化財保護課企画・編集『八潮市の文化財ガイド』(八潮市教育委員会、2019年)4、27~28ページ
その他
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』(角川書店、1980年)1159ページ
- 『東部地区文化財担当者会報告書第8集 埼玉県東部地区の交通』(東部地区文化財担当者会、2015年)30~31ページ
- 八潮市ホームページ
関連項目
- 近代・現代
- 元号(年号)の一覧#近代・現代
- 『れきナビ』講座:八潮の資料で学ぶ 元号(年号)#近代・現代の元号
- 地図と航空写真にみる八潮の歩み#近代
- 明治前期の八潮の歩み―三村の成立まで―
- 三村の時代の歩み1 明治・大正
- 三村の時代の歩み2 昭和
- 歴史公文書