『れきナビ―やしお歴史事典』:旧版:八潮市(20190910版)

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位置図
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平成28年(2016年)市域航空写真

　八潮市〔やしおし〕は、埼玉県の東南端に位置する工業・住宅都市。三村合併により誕生した「八潮村〔むら〕」が、町制施行により「八潮町〔まち〕」となり、さらには市制施行により「八潮市」となった。

概要

市のマスコットキャラクター　「ハッピーこまちゃん」
市章
市のシンボルマーク　「八潮ツリー」
市の木　イチョウ
市の花　クチナシ
市の花　花桃
市の鳥　ハクセキレイ

市名「八潮」の由来　八條・潮止・八幡三村の頭文字
人口　8万9,702人　男4万6,600人　女4万3,102人　4万1,542世帯(平成30年〈2018年〉5月1日現在)　※最新の人口は八潮市ホームページ参照
面積・土地利用　総面積:18.02平方キロメートル(東西5.23キロメートル・南北7.45キロメートル)　地目別面積内訳(平成29年〈2017年〉1月1日現在):宅地約8.02平方キロメートル(約45パーセント)など
位置　東経139度50分32秒　北緯35度49分11秒　都心から北東15キロメートル
隣接自治体　草加市　三郷市　葛飾区　足立区
大字・町名　大字21(近世村由来の20大字および新町)　町名24(中央一～四丁目・八潮一～八丁目・緑町一～五丁目・大瀬一～六丁目・茜町一丁目)
町会・自治会　全44(各町会・自治会の紹介へリンクする地図はこちら〈八潮市ホームページへリンク〉)
地形　中川低地上に位置する海抜2.3メートル以下の平たんな地形
河川・用水　中川　綾瀬川　垳川　大場川　伝右川　八條用水　葛西用水(河川マップ〈現在〉はこちら)
水道　水道水の大半は、江戸川から取水する埼玉県新三郷浄水場から賄っている。
気温　平均16.8度　最高38.0度　最低-1.0度(平成28年〈2016年〉)
市役所所在地　〒340-8588　中央一丁目2番地1
指定等文化財　国指定重要文化財1件　国選定保存技術1件　県指定文化財4件　県選択無形民俗文化財1件　市指定文化財28件　市登録文化財4件
古文書　大瀬高橋義一家文書　他
神社　21社
寺院　26か寺
学校　小学校10校　中学校5校　高等学校2校　
警察　草加警察署八潮中央交番　八潮北交番　八潮駅前交番　大曽根交番　　
消防　草加八潮消防局(草加八潮消防組合)八潮消防署(大字鶴ケ曽根)
郵便局　八潮八條郵便局　八潮中馬場郵便局　八潮木曽根郵便局　八潮古新田郵便局　八潮柳之宮郵便局　八潮中央二郵便局　　
公共施設　八潮市立資料館　やしお生涯楽習館　文化スポーツセンター　他
産業　特産品:藍染・小松菜・白玉粉　産業別就業者数:こちら　工業:こちら　農作物:こちら　※八潮市商工会ホームページはこちら
鉄道　つくばエクスプレス八潮駅(平成17年〈2005年〉開業)
道路　首都高速6号三郷線　東京外環自動車道　他(道路マップ〈現在〉はこちら)
市の歌　川に抱かれて
都市宣言　生涯学習都市宣言　健康・スポーツ都市宣言平和都市宣言　
憲章　市民憲章子ども憲章
自治基本条例　平成23年(2011年)7月1日施行
観光スポット　中川やしおフラワーパーク　大場川マリーナ　他　※『八潮市観光ガイド　いきいき　やしお　web版』はこちら
祭り　やしお市民まつり　花桃まつり　他

歴史

水と生活　

　市域は河川に囲まれており、古くから河川の恩恵と災い(水害)を受けてきた。かつての八潮は農村であり、農業の他に染色業・舟運業・漁業なども営まれてきた。昭和30年代(1955年～1964年)の後半から急激に都市化が進行し、工業・住宅都市へと変貌し、かつての生業・生活・自然景観などが大きく変化した。

※「面積・土地利用」「産業別就業者数」「農作物」参照

※八潮市立資料館の常設展示は、市の歴史的背景である「水と生活」をテーマに設定している(資料館ホームページへリンク)。

遺跡

　八條遺跡(古墳時代～戦国時代)　氷川神社遺跡(古墳時代)　他(詳細はこちら)

中世の荘郷以降八潮市の成立までの沿革

市制施行・庁舎落成記念式典(昭和47年〈1972年〉1月15日)

『吾妻鏡』建暦3年(1213年)5月17日条に、「武蔵国大河戸御厨内八條郷」登場(地名「八條」の初出。記事はこちら〈PDF〉)。
至徳4年(1387年)に香取神宮大宮司兼大禰宜〔おおねぎ〕大中臣長房が嫡子に与えた財産目録(翻刻は『八潮市史　史料編　古代・中世』史料477、写真は『川に抱かれて』27ページ)に、「つるかそね」(鶴ケ曽根。下河辺のうちと記載)・「大さかへ」(大堺。大瀬と推定されている。風早荘のうちと記載)の両河関記載。
室町末から戦国時代の岩付〔いわつき〕太田氏の勢力圏にあった市を明記したものといわれる「市場之祭文」に、｢八十市」(八條市)記載。
近世、市域は、20の村に分かれており、武蔵国埼玉郡(初期は騎西郡)八條領(下郷22か村)に属した(詳細はこちら)。